歴史的な物価高騰に対応するため、FRB(米連邦準備制度理事会)は政策金利の引き上げを急いでいる。通常の0.25%よりも大きい0.5%幅での利上げが、6月、さらには7月にも実施されるとの見方が、金融市場に浮上している。0.25%の利上げが実施された3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で独り0.5%幅の利上げを主張し、タカ派として知られるセントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は、0.75%の利上げも排除しないと発言。金融市場は0.75%幅となる可能性も織り込み始めた。
金融市場は年内合計で2.5%程度の利上げをすでに織り込んでいる。2015年に始められた前回の金融引き締め局面では、利上げ開始から1年間の利上げ幅合計は0.5%であったが、現状では実にその5倍もの急激なペースの利上げが見込まれている。景気に与える悪影響も、そろそろ懸念されるところとなってきた。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら