アラサーのための戦略的「人生相談」--どうしたら「豊かさ」を実感できますか(その1)


 この点において、あなたが、あなた自身の豊かさについて問題意識を持っている時点で、豊かになるための第一関門クリア、といえるでしょう。

柿谷:そうなんですか。

広瀬:そうですよ。周りには、人から与えられたレールの上を走り、人からの評価に汲々としている人は多いでしょう? そういう人は、自分なりの「豊かさの基準」を持たず、ただ流されて人生を送っているんじゃないでしょうか。

それで一生を終えれば、それなりに楽しい人生なんでしょうが、考えないで一生を終えるのは簡単じゃありません。そういう人に限って、50歳前くらいになると、「俺の一生って何だったのか?」と急に思い悩み始めるんですよ。
 
 それを人生の終盤に気づいても遅い。だから結果として満たされない人生だった、なんて悔やむことになる。だったら早めに気づいておくほうがいい。

では、そもそも「豊かさ」って何だろうか? というところから考えてみましょう。

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こういう問題設定をする以上、ここでは単に物質的な豊かさ、つまり「お金持ち」であることを「豊かさ」だと考えていないことが前提です。といっても、ここでわざわざ「清貧の思想」などという「説教くさい話」をしようというわけではありません。

もっとも、「清貧の思想」自体は、今後、大きな意味を持つことになるでしょう。それは思想というよりも、「能力」と考えるべきです。なぜなら、当面、われわれの暮らす、この日本という社会では、物理的な面での伸びが望めないからです。
 
 そこで、身近にある些細な事柄に喜びを感じることができるかどうか、その能力は豊かさを感じる能力として、人生の豊かさを規定する大きな要因になると思います。

私事で恐縮ですが、私は毎朝1キロメートル弱の水泳を日課にしています。泳ぎ終えた後、冬の寒い朝に外に出ると、汗をかいているのでとても心地よく感じ、「生きている」と肉体で感じることができます。まさに生きていることの豊かさを実感します。

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