ビジネスや旅行の「移動」にロケットが使える? 約1時間で地球上の「どこにでも行ける」未来

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眞鍋 そうですね。いや、今でも結構、私みたいな外から来た人間からすれば、ロケットってすごく変な業界だなと思ったんですよ。モビリティーと呼ばれているもので、使い捨てているものなんか地上にはないんですよね。

車にしろ、船にしろ、飛行機にしろ、あらゆる乗り物と呼ばれているものは、別に片道切符の乗り物ってないので、そう考えると、ロケットっていうのが、海に捨てるのが当たり前だっていう常識が、逆に業界の常識が非常識なんじゃないかっていうような感じです。

丸山 それは、私もロケットを調べてて感じたことがありますね。今だとコストっていうものをとにかく考えなきゃいけないから、安く上げるっていう部分で、打ち上げて戻ってこなくても目的を達成すれば、それでOKっていう。

まだ、そんなに頻度も多くないから使い捨ててもOKって、先ほど眞鍋さんおっしゃった、そういう現状、そういうもんなんだと思って、無理やり納得はしましたけど、でも、先々のことを考えると、確かに難しくなりますよね。環境に優しいロケットっていうか、そういう発想が必要になってきますよね。

眞鍋 そうですね。

約1時間で地球上のどこにでも行ける

丸山 SPACE WALKERさんが今後、提供していこうとしている宇宙旅行というのは、具体的にどこまで行って、どういうプランで帰ってくるっていうのは、今のところ想定されてるんですか?

眞鍋 宇宙輸送とP2P輸送(高速2地点間輸送)っていうのを最終ゴールで掲げてます。

これで言っている宇宙輸送は、例えば、国際宇宙ステーションと地球の行き来であったり、 月や火星に行って帰ってくる、プラス宇宙空間上での移動ですね。月から火星に行くのも、宇宙輸送の1個だと思いますけど。最終ゴールはそこにあります。

もう1個のP2P輸送っていうやつは、もうちょっとわかりやすくて、地球上の2地点間を 宇宙空間を経由して移動するっていうものです。

例えば、東京からニューヨークまで、宇宙空間を経由して移動しようとすると、計算上は40分で移動が可能です。それでいくと、地球上のあらゆる場所に、P2P輸送で宇宙空間を経由すれば、だいたい1時間前後ぐらいでどこでも行ける未来が来る。

2020年代で必ずやりたいこと

眞鍋 それが最終ゴールだとして、いきなりそこに行こうとしても、まだ技術的な問題もありますし、あとは世界中の法律がまだ整備されてないので。今いきなりアメリカに突っ込んで行ったら、それこそ国際問題になりかねないっていうとこがありますので。

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