日産、前代未聞のカリスマ「解任劇」 第1回 モンスター

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2018年11月19日、東京地検は金融商品取引法違反容疑でゴーン氏を逮捕したと発表(編集部撮影)

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いまだ終わりが見えない「ゴーン事件」。衝撃が走った2018年11月の逮捕から何があったのかを振り返ります。下記は2018年12月7日に配信した記事の再録です。

 

「これから大変になりますよ」──。日産自動車の西川(さいかわ)廣人社長は、都内にあるなじみの理容室でそうつぶやいた。理容師は深くは受け止めなかったが、数日後、カルロス・ゴーン会長(当時)が東京地検特捜部に逮捕されたニュースを見て合点した。

2018年11月19日22時から始まった緊急会見に臨んだ西川社長は、内部調査でゴーン氏の三つの不正を認定したことを発表。

「長年、実力者として君臨してきた弊害は大きい」と不正の背景を説明した一方、「極端に個人に依存した形を脱却するにはいい機会になる」とも語った。逮捕から3日後の11月22日には臨時取締役会を招集してゴーン氏の会長職と代表権を剥奪。電撃的なカリスマ退場だったが、周到な準備で「Xデー」を迎えたことがうかがえる。

内部通報から監査役の調査、内部監査チームも加わった報告書の取りまとめまで、調査への関与は西川社長も含めた数人の幹部に限定。その過程では検察出身の弁護士とも相談し、調査の情報を提供して最後は司直の力を頼った。

ゴーンを「モンスター」扱い 

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