
釈放かと思いきや、待ち受けていたのは逮捕だった。
日産自動車のカルロス・ゴーン元会長が2018年12月21日、会社法違反(特別背任)の容疑で東京地検特捜部に逮捕された。11月19日に金融商品取引法違反で逮捕されて以来、3度目となる。
東京地方裁判所が12月20日にゴーン氏の勾留延長申請を却下。東京地検特捜部が却下無効を求める準抗告をしたが、東京地裁が準抗告を棄却したことから、ゴーン氏は21日中にも釈放されるものとみられていた。それだけに今回の逮捕は衝撃が大きい。
検察は逮捕から48時間以内に勾留を裁判所に申請。勾留が認められれば10日間勾留し、取り調べを継続できる。延長申請をして裁判所が認めればさらに10日間勾留できるので、ゴーン氏が東京拘置所で年を越す可能性がきわめて高くなったと言えそうだ。