年間のEV販売台数100万台突破も時間の問題だ。なぜ常識破りの成長を続けられるのか。

「ここはシリコンバレーと既存自動車会社のハイブリッド。それぞれのベストの要素を組み合わせ、人を引きつける車をつくる努力をしている」。約10年前、アメリカのEV製造工場で、イーロン・マスクCEOはそう語っていた(撮影:Paul Sakuma)
「もはやEVの可能性や収益性を疑う余地はないはずだ」
1月26日に発表されたアメリカのEV(電気自動車)専業メーカー、テスラの2021年度の決算資料にはそう書かれていた。売上高は前期比約7割増の538億ドル、純利益に至っては7.7倍の55億ドル(約6300億円)と驚異的な伸びを示したのだ。
2021年の世界販売台数は前期比約9割増の93万台。四半期ごとに台数が増えており、2021年10~12月には約31万台を売った。このペースが続けば年間120万台を超え、テスラが2022年中に「100万台メーカー」の仲間入りを果たすことがほぼ確実な状勢だ。これは日本の自動車メーカーでいうとマツダ(2021年の販売台数は129万台)と同等の規模だ。
目下、どの自動車メーカーも世界的な半導体不足に悩まされている。にもかかわらず、なぜテスラは販売をここまで伸ばせたのか。
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