テスラ「100万円サービス」が示すEVの稼ぎ方 「車を造って売って終わり」では通用しない

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販売台数の急速な拡大が注目されがちだが、テスラには専門家から「先進的で秀逸なビジネスモデル」と評されるサービスもある。

テスラが展開する独自のサービスも自動車業界で注目されている(写真:Tesla)

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驚異的なスピードで成長を続けるテスラ。注目すべき点は販売台数や業績だけではない。業界関係者がテスラの先進性として口をそろえるのが「FSD(フル・セルフ・ドライビング)」と呼ばれる自動運転機能だ。

現状のFSDの機能は、高速道路での自動追い越しや自動車線変更などに加え、駐車スペースへの自動駐車、信号機や一時停止標識の認識に基づく減速などがある。高速道路では、インターチェンジでの車線変更を含め、入口から出口まで運転することが可能だ。ただし、実際にはドライバーがハンドルに手を添え、前方注意義務を負う「レベル2」の自動運転となっている。

FSDを「1万ドル」で販売

テスラは将来的に「レベル5」の完全自動運転が可能になるとしており、その機能も使える権利を含めたサービスとしてFSDを1万ドル(現在の為替レートで115万円前後)で販売している。自動運転機能を高めるうえで、「OTA(Over-The-Air)」と呼ばれる無線通信を経由したソフトウェアのアップデートを活用する。

ナカニシ自動車産業リサーチの中西孝樹代表アナリストは、「FSDの粗利率は80%以上。1つ売れたら車が1台売れるよりも利益が出る。先進的で秀逸なビジネスモデルを参考にして、今後は世界の自動車メーカーが展開し出すだろう」と解説する。

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