そろそろ忘れかけられている話を蒸し返したい。昨年の総選挙でマスコミによる世論調査に基づく予測が大きく外れた件だ。
10月31日に行われた総選挙では、NHKが午後8時時点で「自民党は単独で過半数(233議席)に届くかどうかギリギリの情勢」と伝えていた。ところが翌朝には、絶対安定多数の261議席に達していた。他方、立憲民主党については「選挙前の109議席から議席を増やす勢い」と報じたが、実際には13議席減となった。
テレビは新しい情勢を「上書き」すればいいが、新聞社は大変だった。翌11月1日の各紙朝刊は、各版の締め切りごとに見出しや文章の修正を迫られた。岸田文雄首相の写真も、憂いに満ちた表情から笑顔のものに差し替えられた。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら