気がつけばもう年の瀬である。コロナ禍への対応に明け暮れた2021年は、近代通貨制度の創設から数えて150年の節目の年でもあった。明治4年(1871年)に制定された「新貨条例」により、通貨単位としての「円」が定められ、1円金貨の発行も開始された。
6月にはそれを祝う記念金貨が発行されたが、これは1万円金貨だった(販売価格は14万5000円)。かつての1円金貨とは金の含有量が異なるので単純に比較できないものの、1円の価値がこの150年で大きく下落したわけだ。
円の価値下落に伴って、現在では1円玉が徐々に厄介者扱いされるようになっている。1円玉の輸送や管理のコストがその価値と見合わないからだ。
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