リベラルな論調を誇りとする全国紙の優秀な編集者に、「あなたのようなバランス感覚に富んだ人間が編集に携わりながら、時に極端な立場に立った記事や社説が載るのはなぜか」という質問をしたことがある。「新聞も商売だから購読者の嗜好に合わせないと仕方ない」という答えだった。
昭和の戦争を招いたのは、軍部の暴走だけではなく、国民の熱狂という後押しもあったことは今ではよく知られている。熱狂に押された報道機関も「赫赫(かっかく)たる戦果」を競って報道し、さらに国民をあおるという悪循環が始まった。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら