破綻状態のバイオマス発電 パーム油代替は環境負荷大
──25年前に『「森を守れ」が森を殺す!』を出版しています。
テーマは同じです。林学を学んだ人間として「世間の森に関する常識はおかしい」という気持ちがあった。若かったので「おかしい」と断言したけれど、経験を積むと物事はそう単純じゃないとわかってきた。今回は、1つの事象にはいろいろな見方があることを提示したほうがいいと思いました。
森林や環境に限らず、人々の考える機会が減っているという危惧があります。考えないと、声高な主張に引きずられ、それに異を唱える人を異端視してしまう。取り上げた異説は、私にとっても気持ちの悪いものがあるが、裏付けるデータがあるなら無視してはいけない。いろんな意見に接して情報リテラシーを磨く必要があります。



















