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抗加齢化粧品を革新し快進撃 「越境D2C」で中国も開拓 【4934】プレミアアンチエイジング

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老化防止の基礎化粧品を定期通信販売中心に展開。中国市場の開拓も狙う。

松浦社長は通販大手のQVCジャパンなどを経て2009年に起業。化粧品から医療分野への多角化も模索(撮影:尾形文繁)

成熟市場の国内化粧品業界にあって、ひときわ目立つ成長を続けているのが、基礎化粧品を手がけるプレミアアンチエイジング。2009年の設立で、20年10月に東証マザーズへ上場した新顔企業だ。ネット広告とテレビCMなどの組み合わせによる効率的な顧客獲得に加え、定期購入型の通信販売というストック型のビジネスモデルによる売り上げの安定的な積み上げを武器に、快進撃を続けている。松浦清社長は「アンチエイジング(抗加齢)という広い範囲の中で、現在は化粧品のビジネスをしている」と説明する。

同社は今年9月に上場後初の通期決算を発表。前21年7月期は売上高328億1500万円(前々期比60%増)、営業利益46億8000万円(同2.8倍)と絶好調だ。主力ブランドであるクレンジングバーム(メイク落とし)の「DUO(デュオ)」が売上高の9割近くを占める。今年3月に投入した、毛穴ケアに対応したデュオの新商品「ブラックバーム」が20歳代の消費ニーズにマッチして想定を上回るヒットとなり、既存商品の顧客層(30~40歳代)とは異なる若年層の開拓に寄与した。収益柱のブランドが順調に伸びたことが、好業績に直結した。

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