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「ゲーム」特化型の人材派遣 シェア拡大で大手参入を阻む 【7374】コンフィデンス

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ゲーム業界に絞った人材派遣を展開。多様な人材ニーズに応え、シェア拡大中。

社長 澤岻宣之(たくし・のぶゆき)1971年生まれ。スタッフサービス・セールスマーケティング(現・リンクスタッフィング)取締役営業本部長などを経て2015年8月から現職。今22年3月期は売上高43億8600万円、営業利益7億2000万円を見込む。(撮影:尾形文繁)
ゲーム業界に特化した人材派遣業を展開するコンフィデンスが6月、東証マザーズに上場した。ゲーム業界でも、人件費などの固定費を軽減するため人材派遣を活用したいというニーズは根強い。澤岻宣之社長に成長戦略を聞いた。

──6年前から社長として会社を率いてきました。

コンフィデンスは2014年にゲームのデバッグ(不具合検出・修正)と人材派遣の会社として前社長が創業した。跡を継いだ私にとってゲーム業界は未知の領域だったが、ゲームは日本が世界に誇る産業だ。大きな工場があるわけではないが、人材が重視され、流動性も高い。派遣業のマーケットとして魅力を感じた。15年にはゲーム業界に特化し、30人弱の派遣を行った。

──ゲーム業界向け人材派遣の特徴は?

求職者、求人企業ともに多様性が高い。それぞれのニーズをマッチングするのに手間がかかる。例えばグラフィックデザイナーの求職者は得意な絵のスタイルが違う。かわいらしい絵、ロボット系の絵、バイオレンス系の絵など、各人の持ち味がある。求人企業側も、どういう人材に来てほしいかの要件が細かい。

大手の人材派遣会社は、ゲーム業界向けの仕事もやろうと思えばできるだろう。ただ、ITや製造業など、経験とスキルで効率的にマッチングしやすい領域と比べると、ゲーム業界向けは手間がかかる。大手はあまりやりたがらないのではないか。当社がこの分野でしっかりと成長できれば、それが参入障壁となる。

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