太陽光、バイオマス、陸上風力と発電事業拡大。次の狙いは日本の洋上風力。
レノバは、太陽光やバイオマスといった再生可能エネルギーの発電事業に取り組む企業だ。
世界的に進む脱炭素の潮流の中で、国内でも再エネ導入が進展している。こうした機運を背景にレノバは洋上風力や地熱の電源開発も進める。ただ、同業他社とは異なり、発電事業のみで電力小売り事業は行っていない。
発電事業は、発電所がトラブルなく稼働し続ければ、安定して利益を稼ぐことができる。その一方、大きな設備投資が必要で、しかも発電所が稼働するまでに時間もかかる。「いかにリスクを減らして(事業)モデルを組み上げるかが重要」(木南陽介社長)な事業といえる。
2012年の固定価格買い取り制度(FIT)導入を背景に、太陽光、バイオマス発電所の開発を着々と進めてきた。建設中の発電所を含めた設備容量は374メガワット(18年5月期)から913メガワット(21年3月期)へ増えた。今後も23年にかけて複数の発電所が運転を開始する予定だ。8月5日に公表した22年3月期第1四半期決算は売上収益が61億円(前年同期比2.3%増)、営業利益は24億円(同11.3%増)だった。各発電所の発電量が順調に推移したほか、6月には福岡県の苅田(かんだ)バイオマス発電所(75メガワット)が運転を開始。今秋には岩手県で太陽光発電所も運転開始する計画だ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら