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「ただのデジタル化ではなく採用を“科学"し改善する」 出木場久征 リクルートホールディングス 社長兼CEO

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いでこば・ひさゆき 1999年入社。旅行情報誌「じゃらん」や美容情報誌「Hot Pepper Beauty」などのデジタル化を牽引。2012年執行役員。自身が買収を進めた米国インディードCEOなどを経て21年4月から現職。(撮影:今井康一)
人材サービス大手・リクルートホールディングス(HD)のトップが9年ぶりに交代した。出木場久征・新CEOは米国の人材テック企業・インディードの買収を主導し、グループの成長柱に育てた。米国を軸に世界中を飛び回りながらグループの舵取りを担う。コロナ禍により激変する人材市場でどう戦っていくのかを聞いた。

HRテクノロジー事業の売上成長率

インディードを含むこの事業の直近四半期の売上成長率(米ドルベース)。低迷した昨年前半と異なり、欧米中心に急回復している。

──採用市場はコロナ禍でどう変わりましたか?

オンラインツールを活用した適正テストや面接が一気に進んだ。新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後、どれくらい元に戻るかは、「神のみぞ知る」部分だ。ただ、「エバーグリーンジョブ」といわれる、人材が大量に不足し、年中採用を行っているような職種は、オンラインの活用がさらに進んでいくだろう。

注目すべきは、対面のものがオンラインに置き換わっただけではなく、かなりのものが自動化されてきている、という点だ。

例えば米国のコールセンターのオペレーター採用の1次面接は、英語を流暢に話せるかの確認程度で終わることがある。そのような面接は、会社に来てもらうのではなく、携帯電話越しに英文を読んでもらって確認するといった、われわれの提供する自動化ツールを活用する需要が増えている。

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