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JR「新幹線で荷物輸送」専用列車は本当に登場するか 「生鮮品を運ぶイベント」から本格的ビジネスに発展

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2019年の新幹線海産物輸送実証実験。盛岡から届いたウニを東京駅で積み下ろす(撮影:尾形文繁)

最近になって、新幹線を活用した荷物輸送の取り組みが増えている。とりわけ力が入っているのはJR東日本だ。盛岡、新潟など新幹線の主要駅から新幹線で新鮮な海産物を東京まで運ぶという試みを何度も行ってきた。

例えば2019年6月には、盛岡駅から東京駅、新潟駅から東京駅への新幹線を使った海産物輸送の実証実験が行われた。盛岡からは当日の朝に三陸海岸の宮古から急行バスで運ばれてきた新鮮なウニの瓶詰め48個、新潟からは新鮮な佐渡の甘エビがそれぞれ新幹線に積み込まれ、午後3時半ごろから品川駅の駅ナカ商業施設「エキュート品川」で店頭販売された。

長所は何といってもスピードだ。宮古から東京までトラック輸送では10~12時間かかるが、バスと新幹線の組み合わせなら6~7時間しかかからない。「新幹線物流」はJR東日本の多方面に広がった。長野や秋田の農産品が「あさま」「こまち」などで首都圏の主要駅に運ばれ、駅構内のイベントスペースなどで販売された。

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