三井不動産が始めたスタートアップ向けシェアオフィス。一風変わっているのは、入居者の退去もいとわないことだ。
国内デベロッパー最大手の三井不動産が4月、東京・日本橋にシェアオフィス「THE E.A.S.T.(ジ・イースト)日本橋富沢町」を開業した。
築50年の7階建てビルを1棟丸ごとリノベーションし、コワーキングスペースや個室などをそろえたスタートアップ向けシェアオフィスに改装した。拠点を提供するだけでなく、起業家支援を手がける企業「プロトスター」と組み、起業希望者や創業期のスタートアップ企業に対し協業先の紹介や販路開拓、資金調達の相談なども行う。
ジ・イーストの狙いについて、三井不ベンチャー共創事業部の塩畑友悠主事は「『大人起業家』を対象にした拠点だ」と話す。
リモートワークの拡大などを背景に急拡大しているシェアオフィスは、イノベーションを促進する拠点としても期待が高まる。シェアオフィスには多数の利用者が集うため、新たなアイデアを生み出す場として注目されているのだ。スタートアップを集積・交流させて、「新事業の創出」を後押しすることを訴求するシェアオフィスも増えている。
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