シェアオフィス「新潮流」 異業種参入、「格安版」も登場

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この10年間で20倍近くに拡大したシェアオフィス。コロナ禍の打撃を受ける一般オフィスを尻目に勢いづく市場の今を追った。

写真:リアルゲイトが東京・渋谷区に開業した「レイドアウトシブヤ」

「東南アジア版ウィーワーク」がついに日本に上陸する。

シンガポール発のシェアオフィス運営会社「JustCo(ジャストコ)」は2022年1月、東京・渋谷区の大型オフィスビル「渋谷ヒカリエ」の33階にシェアオフィスを開業する。ジャストコの日本カントリーマネジャーを務める鈴木省吾氏は「渋谷には街の発信力があり、人を引きつけるパワーがある」と話す。

第1号店は約670坪のフロアに、個室やコワーキングスペースなど約500席を配置する。カラフルでにぎやかな雰囲気の内装が目立つ他社のシェアオフィスとは一線を画し、ホテルのラウンジのような落ち着いた空間づくりを目指す。今後2年間で都心部を軸に5拠点程度の出店を計画している。

11年にシンガポールで創業したジャストコは、東南アジアを中心に8カ国43拠点でシェアオフィスを展開する。アジアでは米ウィーワークに比肩する規模で、17年にはタイの現地大手不動産会社から約1200万米ドルの出資を受けた。

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