世間は人を経歴で判断しがちだ。しかし、どんな人間にも裏の顔はある。立派な経歴を持つ新社長が実は借金まみれだったという、五洋インテックスと小僧寿しでは…。
ジャスダック上場のインテリアカーテン商社、五洋インテックスは今、上場廃止の崖っぷちだ。
度重なる適時開示規則違反により「特設注意市場銘柄」に指定されたのは昨年3月。そんな状況にありながら、同社は先月31日、一度は報告書をまとめたはずの外部調査委員会を再度設置せざるをえなくなった。企業統治上の問題が次々と発覚しているだけでなく、その真相究明も中途半端なままだからだ。最大の焦点は、梅野拓実前社長が従業員と独断で交わした金銭消費貸借契約の存在である。事の経緯は次のようなものだった。
一昨年4月下旬、低迷が続く同社では大株主の主導により経営体制の刷新があった。このとき、外部から送り込まれた新経営陣の一人が梅野氏だ。有価証券報告書によれば、1965年生まれの同氏は92年に丸紅へと入社、海外企業2社の役員を歴任した後、2009年に中国の名門、復旦大学の客員教授に任命されたという経歴の持ち主。なかなかの足跡といえ、関係者によると、それが経営立て直し役として買われた点だった。
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