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ちらつく女性の影 セイコーの経営を壟断したもの

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世界的時計ブランドを育てた服部一族はかつて度重なる解任劇に揺れた。いずれでもそこにあったのは女性の影。今、かつての御曹司はモンゴルに情熱を傾けているが…。

現在、異例の迷走状態に陥っているTOB(株式公開買い付け)案件がある。昨年2月、投資会社のMETA Capital(東京都港区)はジャスダック上場の金融会社、澤田ホールディングス(HD)株の過半を200億円余りで取得する計画を公表した。ところが、TOB期間は延長に次ぐ延長で、1年以上過ぎた今も出口がまったく見えないままだ。

その理由は海外当局の動きにある。澤田HDの稼ぎ頭はモンゴルで最大手のハーン銀行。そうしたところ、現地の中央銀行はTOB計画に警戒感を持ったらしい。直後、主要株主変更には事前承認が必要との見解を示したのである。以来、意思疎通さえ事欠く状況だ。

META社が澤田HDの大株主であるエイチ・アイ・エス創業者の澤田秀雄氏と接触したのは2018年7月。ただ、取締役陣に元ソニー社長の出井伸之氏ら有力者をそろえるものの、同社はその時点で資金の当てがなかったようだ。出資者探しが始まったのは翌年6月。それから半年余り、待望の金主が現れる。しかも個人で260億円もの大金を拠出するという。

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