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「復興」と「後始末」の年に PartⅠ|政治・経済 リスクシナリオ10

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激動が続く世界の政治経済。10のテーマで2021年を読み解く。

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新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が世界の風景を一変させてしまった2020年。来る21年、世界はどこへ向かうのか。

1つの方向性は間違いなく「復興」だ。人類はまず、新型コロナの制御・克服に対処する必要がある。21年には大きな援軍が来る。ワクチンだ。

激しい開発競争が繰り広げられる中、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した、遺伝物質「メッセンジャーRNA」の活用による新型ワクチンの実用化が先行した。20年12月に英米で緊急使用許可が承認、ワクチン接種が始まった。21年前半には、他社製ワクチンを含め、日本など世界に行き渡り始める見通しだ。

途上国でのワクチン確保など課題はあるものの、重症化の予防効果も確認されているだけに、新型コロナの制御に向けたインパクトは大きい。新規感染者が増えにくくなったり、重症化リスクの低下で人々の恐怖感が薄れたりすれば、21年後半には世界のムードは変わっている可能性がある。

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