「GAFA」と総称される企業(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)が、毎日のように経済ニュースの記事に取り上げられ、人々の注目を集めている。GAFAをはじめとして、他社との差を拡大しながら巨大化するこのような企業は「スーパースター企業」と呼ばれることがある。
スーパースター企業は、少数でもマクロ経済に大きな影響をもたらす可能性があり、経済学者の間でも盛んに研究が行われている。
スーパースター企業という言葉が広まったのは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のデイヴィッド・オーター教授らによる研究がきっかけだ。彼らは売上高を基準にして企業を分類し、売上高が上位の米国企業について分析を行った。
この研究によって、売上高が上位の企業の市場シェアは、過去30年間で製造業やサービス業など6つの産業分野のすべてにおいて増加していることがわかった。
さらに、売上高が上位の企業の特徴として、売上高と比べて労働者に対する支出が少ないこと、費用と比べて高い価格を商品につけていること、および、労働生産性が高いことが指摘されている。
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