筆者は3日間、毎日いくつかのスケジュールに帯同しながら、場面場面でクック氏の考えやコメントを聞くことができた。その中で注目すべきトピックについて解説していきたい。

まず最初のトピックは、日本でも議論が白熱している「GAFA規制」だ。ティム・クックCEOは「私は規制撤廃論者。しかし、個人のプライバシーを前にして企業の振る舞いは制限されるべき」という考えで、一部の規制については賛成意見を示してきた。
GAFAとはグーグル、アマゾン、フェイスブック、そしてアップルという、米国で成長を続けるテクノロジー企業の頭文字を束ねたもの。ウォール街ではこれにNetflixを加えた「FAANG」や、マイクロソフトなどを加えて主要テクノロジー株としてまとめて評価することが多いが、なかでも消費者とより濃密に関わり合っているのはGAFAの4社といえる。
GAFA企業はいずれも世界中にほとんどの国家の人口を上回る数のユーザーを抱え、莫大な富を吸い寄せている存在と見られている。なかでも、フェイスブックの情報流用問題を皮切りに、その集まりすぎた力を制限すべきという議論が生まれてきた。
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