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日本で世界最速出店、アップル直営店の新戦略 「ブランドショップ」から「タウンスクエア」へ

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12月14日にオープンした「Apple 川崎」。オープン時には1600人が並び、週末の家族連れで賑わった。(12月12日の内覧会にて、筆者撮影)

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アップルは2019年12月14日、新たな店舗「Apple 川崎」を、大規模ショッピングモールであるラゾーナ川崎プラザにオープンさせた。アップルが日本における直営店戦略の明確な変化を象徴するとして、注目されている。

日本における1号店は、2003年11月30日にオープンしたアップル銀座。この店舗が米国外における初めての直営店舗となったが、立地としては目抜き通りの高級ブティックが立ち並ぶ場所を選んだ。米国における「都市圏で少なくともクルマで30分以内の場所に配置する」という出店戦略とは明確に異なり、大都市の一等地に象徴的に路面店を出す展開だった。その後も、「大都市の一等地」に出店を進めてきた。

2018年の京都、新宿、2019年には東京・丸の内に続いて、今回の川崎と、2年弱の間に4店舗をオープン。日本における出店ペースは世界最速ペースである。

ビックカメラへの影響は?

中でも、12月にオープンしたアップル川崎がより注目を集める理由は、日本では初のショッピングモール内店舗だから。米国ではよくある標準的なパターンだが、これまで路面店を展開してきた日本のアップルストアと比べると店舗のサイズも小さい。これなら、全国にあるモールへの出店の可能性が広がり、店舗倍増の可能性も広がる。

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