激突! アサヒvs.キリン 「正反対」のビール戦略

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今年7月、アサヒが大型買収を発表。対するキリンはファンケルの持ち分会社化を公表した。両社はそれぞれの道を突き進む。

本誌:兵頭輝夏、石阪友貴、梅咲恵司

「豪州でも競合相手になるなんて。なぜ出てくるのか」。キリンホールディングス(HD)のある社員は苦笑する。

キリンの最大のライバル、国内ビール首位のアサヒグループHDは、豪州最大のビール会社であるカールトン&ユナイテッドブルワリーズ(CUB)を買収することで、ベルギーの同社親会社アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)と合意した。アサヒは買収に際し、同社としては過去最大となる1兆2000億円を投じる計画。2020年の第1四半期(20年1~3月期)中に、全株式を取得する予定だ。

CUBは「ビクトリアビター」など数多くのブランドを持ち、ABIは豪州のビール市場で4割超のシェアを握る。それに次いで、シェア2位の位置にいるのが、ほかならぬキリンだ。09年に豪ビール会社のライオンネイサンを完全子会社化し、現地展開してきた。今回アサヒがCUBを買収することで、日本ビール会社のトップ2が、豪州でも対峙することになる。

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