山根 累計出荷台数が5000万台に達したという発表を読んで驚きました。
堀本 TOTOの登録商標、ウォシュレットの最初の商品の発売から39年になりますが、当初は、そのよさを理解していただくのに苦労しました。
山根 「おしりだって、洗ってほしい。」というテレビCMをよく覚えています。
堀本 82年、コピーライター・仲畑貴志さんのコピーで一気に認知が拡大し、現在では家庭での温水洗浄便座の普及率は80%になりました。
山根 5000万台は世界中で売れてきたからですか。
堀本 いや、中心は日本市場です。販売の多くが日本で、とりわけ住宅での交換需要が多いです。
山根 「交換」ということは、一定の製品寿命があるということ?
堀本 ウォシュレットは温水洗浄機能を持つ「便座」のことで、これを陶器製の「便器」と合体させています。陶器製の便器と違い、「ウォシュレット」はマイコンや電子部品、配管や電磁弁などからなる電気製品なので、それなりの製品寿命はあります。



















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