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小山町がアマゾンギフト券で250億円集めた事情 インタビュー/静岡県小山町長 込山正秀

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込山正秀(こみやま・まさひで)/1948年生まれ。1971年日本大学経済学部卒業。1987年小山町議、1995年静岡県議を経て、2011年から現職(撮影:今井康一)
2018年度、「ふるさと納税」の寄付額が約251億円と過去最高となる見通しの静岡県小山町。「返礼率3割」「地元の特産品で」という総務省の指導がある中で、「返礼率4割」の「アマゾンギフト券」が多くの寄付を集めた。2月13日には、ふるさと納税で集めた寄付金を財源に、町内の小中学校と幼稚園における給食の完全無料化を実施する方針も発表した。
「うまく寄付を集めた」「いや抜け駆けだ」――。賛否両論が渦巻く中、当の小山町はどのように受け止めているのか。込山正秀町長を直撃した(インタビューは1月28日に実施)。

 

――今年度の約250億円という金額に対して、率直にどのように感じますか。

まったく想定外でびっくりしました。前年度は1年間で27億4000万円でしたから、今年度は毎日6億円、7億円、土日だと10億円という報告を受け、ワクワク、ドキドキしましたね。

確定申告を行わなくても寄付金控除が受けられる「ワンストップ特例制度」という制度があります。その制度を利用した寄付者が住む自治体約1400市町村に、寄付があったことを通知する必要がありました。2月の確定申告に間に合わせなければならないため、もうパンク状態。部課長以下、土日もなく全員野球で対応しました。みんな不平も言わず、黙々と頑張ってくれました。自分の収入にならなくても、人様の寄付によって町が元気になるというのは、職員も私も同じ思いだったと思います。

寄付者の方々には、私の名前でお礼状を出しています。東京に行くと、「小山町が第2のふるさとですよ」と声をかけられることもありますね。

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