間もなく選挙の季節。与野党ともに政権交代を忌避するような現状をいかに脱却するか。
第2次以降の安倍晋三政権が発足してから6年が経過した。まれに見る長期政権の下で、与党自民党は大きく変わったようにも見えるし、やはり長期政権時代のように安定した政権与党のようにも見える。この2つはコインの表と裏のように自民党の2つの顔となりつつある。
そして間もなく選挙の季節である。統一地方選挙、参議院選挙が今年夏までにあり、衆議院の解散もあるのではないかとささやかれている。そこで今もう一度、自民党の性格を捉え直してみたい。
自民党は自由党と日本民主党という2つの保守政党が合同して成立した政党であった。直前に左派・右派の日本社会党が統一しており、結党の目的は、この社会党に政権を取らせないことであった。その意味で結党時から与党であり続けることが存在理由であった。1960年代の高度経済成長を経て、93年の細川護熙政権成立まで長期政権を組織していく。この与党として長期政権を組織し続ける政党としての自民党こそがその第1の性格である。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら