EC(ネット通販)の雄、米アマゾンが米国の高級自然食品スーパー、ホールフーズを137億ドル(約1.5兆円)で買収したのは2017年8月。買収後、アマゾンは「プライムナウ」というサービス名でホールフーズの商品を店舗から届けている。商品への信頼に加え、35ドル以上買えば月会費も送料負担もなし、最短2時間(1時間は有料)で届くため、人気となっている。すでに主要63都市に広がっている。
このように数々の仕掛けを打ち出すことから、17年4月に日本に上陸した「アマゾンフレッシュ」は、多くの日本の食品スーパー経営者に脅威に映った。日本では地域に根付く食品スーパーがしのぎを削っている。アマゾンフレッシュが上陸したときは「ついに来るべきものが来た」と、スーパー各社は一様に戦々恐々としていた。
だが、今までのところ予想に反して苦戦している。「まさかアマゾンがここまでコケるとは」という声が、取引しているメーカーや卸会社から上がるほどだ。
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