ストライプインターナショナルの石川康晴社長に、自ら発案した定額制ファッションレンタルサービス「メチャカリ」を「アマゾンに対抗できる小さな武器」と語る真意について聞いた。
──メチャカリを始めて3年が経ちました。
メチャカリ会員の7割が、われわれの店で一度も買ったことがない人です。流行についていけない人や家のたんすがいっぱいという人たちの需要を掘り起こせた。2019年はおそらく広告宣伝費を除けば年間でも黒字化できる。
ファッションのサブスクリプションは、いずれ必ずITベンチャーが始めてアパレル企業を潰しに来ると思っていたので、やる意味は大きいと考えていた。メチャカリは新品を貸し、戻ってきた服は中古で売るという特別な仕組み。アパレル業界は平均値引き率40%といわれ、定価の6割しか回収できていないが、メチャカリはレンタルと中古で7割回収できる。
新品にこだわるのは、とくにニットやTシャツは耐久性がなく、和服やタキシード以外で服の中古レンタルは難しいから。SPA(製造小売業)だから実現できるモデルです。
新品の市場は食われる サブスクは原価で優位
──もともと業界の将来に対する危機感があったのですね。
中古やレンタルの市場は伸びる一方で、新品の市場はなくならないが食われていく。ファッション業界には、過去の成功体験にぶら下がったまま中古やサブスクに手を出せない人が多い。だからベンチャーが入る隙がある。
この先、店舗で新品を売るばかりのアパレルは総崩れになる。僕のイメージでは今の規模の半分まで減る。そこにEC(ネット通販)や中古、レンタルが入ってくる。実店舗はアマゾンに潰され、ゾゾタウンを含めたECもアマゾンにだいぶ食われてしまう。その中でサブスクは食われにくいサービスだと思います。
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