だから保障が変わらない保険契約は将来無意味になる可能性がある。
「人生100年時代」という言葉をよく耳にする。今世紀に生まれた若者や子どもたちの寿命が100歳を超えるらしい、ということはご存じだろう。「中高年のわれわれにとってはあまり縁のなさそうな話」と思っていないだろうか。
試しに会社の同僚や同世代の友人・知人に、この質問をしてみてほしい。「きみは何歳まで生きられそう?」「何歳ぐらいを人生のゴールに設定しているの?」
おそらく年配の人ほど、低い年齢を答えるはずである。その理由は、平均寿命の推移を見ればわかる。今年60歳になった人は、1980年前後に社会人としてのスタートを切った。社会人になれば、それなりの人生設計をする必要に迫られる。そのとき、いちばん参考になるのが平均寿命。当時の男性の平均寿命は約73歳だ。
社会人1年生だった頃の彼らは、「自分の人生はあと50年か……!」と思ったのではないだろうか。まだ55歳が定年の時代で、「33年働いて、その後の余生は18年」と皮算用をしていたかもしれない。
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