[ 変額保険 ]
株式や債券を中心に資産を運用し、運用実績により保険金や払戻金が増減する。保険金のインフレリスクを意識した利用が考えられるものの、仕組みが複雑な商品も多く、高コストなため、運用には向かない。
変額保険は、万が一のための死亡保障機能に加え、運用面での利点が強調される。保険料の相当部分を投資信託などで運用するため、株式や債券などに分散して投資する効果や、月払い契約の場合、毎月一定額を積み立てることで、時間を分散する効果があるとされる。
死亡保障と資産作りの両方を行いたい人は、子育て中の夫婦など少なくないだろう。しかし、両方を1つの金融商品で行うのは不便である。
保障におカネがかかりすぎ
まず、保障の確保におカネがかかりすぎる。アクサ生命の「ユニット・リンク」を例にとると、30歳男性が30年間、901万円の死亡保障を持つための月払い保険料は2万円となっている。
一般に0歳児の子どもがいる人の場合、死亡保障が必要な期間は20年強として、子どもが幼少の頃でも成人する頃でも必要な保障額が900万円程度であるとは考えにくい。
仮に30歳男性が900万円の死亡保障を25年持つ場合、保険料が安い会社の「定期保険」を使えば月払い保険料は1600円程度だ。
遺族年金に上乗せするつもりで、55歳まで月15万円の保険金が給付される「収入保障保険」を利用する手もある。その場合、保険金額は4500万円から子どもの成長につれて逓減する。保険料は月3000円弱。
運用期間を30年と区切る必要はないはずだし、単身者の場合、そもそも死亡保障は不要だろう。
筆者は変額保険に月2万円かけるより、保険は3000円以内にして、残りの1万7000円強のおカネを別の運用手段に回すほうがよいと思う。変額保険はコストが高いからだ。
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