[ 外貨建て保険 ]
外貨で保険金を受け取りたい人は、予定利率の高さから、円建て保険より安く保障を持てる利点がある。ただし、表面金利が高くても、為替リスクがあり手数料も高いので、資産形成には不利だ。
外貨建て保険は、たとえばメットライフ生命のサイトでは、「ドル建てなどで『万一』にそなえながら、将来のための資産形成ができる保険です。さらに円以外に資産を持つことによりインフレによるリスクにそなえることができます。」と定義されている。
代理店などのセールストークも似たようなものだが、まず、「終身保険」「養老保険」など、死亡保障がある場合、資産形成・運用目的での利用は考えなくていい。死亡保障におカネがかかる分、積み立てや運用に回るおカネが減るからだ。
ところが現実には、外貨建て終身保険などが、預金より有利な貯蓄・運用手段として紹介されている。特に問題視したいのは、「積立利率 最低保証 年3%」といった記述だ。
メットライフのサイトには、 保険金額10万ドルの米ドル建て終身保険に30歳男性が加入する例がある。保険料払込期間は15年、月払い保険料は227.8ドルだ。
筆者が相談を受けた人たちが保険会社から渡された「提案書」は、20、30年後の解約返戻金や返戻率に蛍光ペンで線が引かれていることが一般的だ。30年後の返戻率は139.8%などと注目させているわけだ。
しかし重要なのは数十年後のプラスではない。「元本割れが長く続く」ことだ。図表と同じプランを代理店に試算してもらったが、16年、元本割れが続く。手数料等が高く、積み立てに回るおカネが少ないためだ。
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