有料会員限定

Interview|金融庁長官 遠藤俊英 「改革に向けた銀行の自主性が足りない」

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

今年7月、金融庁長官に就任した遠藤俊英氏。スルガ銀行問題をはじめ、業績低迷から地方銀行には課題が山積している。金融行政をどう舵取りするのか。

えんどう・としひで●1982年東京大学法学部卒、大蔵省入省。金融庁では監督局銀行第一課長などを経て、検査局長、監督局長を歴任。2018年7月から現職。(撮影:今井康一)

特集「銀行 破壊と再生」の他の記事を読む

──個人ローンに特化して業績を伸ばしてきたスルガ銀行の実態は不正だらけでした。金融庁の検査・監督に反省点はありますか。

銀行の責任もさることながら、金融庁としてこうした案件にどう対応していくか、よく考えないといけない。内部でいろいろ議論を始めているが、モニタリング(検査・監督)でどうすべきだったかという総括には至っていない。

今回の件は、個別銀行のコンプライアンスの問題だ。情報をきちんと拾い、おかしいと思って検査に入っていくというプロセスが重要になる。ただ、問題を見つけるためにつねに銀行へ検査に入るようなことはしたくない。当局に寄せられる顧客からの多くのクレームを、どう峻別していくか。検査の早い段階で問題の芽を摘み取れるようにするにはどうすればよいのか考えていく必要がある。

関連記事
トピックボードAD