
「星野リゾートはパワーがある。街の雰囲気をガラッと変えるような開発を期待している」(大阪の宿泊施設関係者)。
2017年3月に星野リゾートが発表した大阪市のJR新今宮駅前の大型ホテル開発計画は、地元関係者の間でも注目の的だ。大阪市の資料によれば、22年3月に開業予定で、30平方メートルの部屋を中心に客室数は608に上る。
新今宮といえば、大阪の中でもあまり治安のよくないエリアとして知られている。大阪市が募集した再開発案件に応札したのは星野リゾートだけだった。
再開発することで街の魅力も変わる
星野佳路グループ代表が目をつけたのは、大阪ならではの観光資源だ。新今宮は繁華街である新世界や通天閣に近く、「ディープなエリアであるほど、観光客には魅力的」(星野氏)。
星野氏が米国留学していた1980年代、ニューヨークなどの大都市にも治安の悪い地域はあったが、再開発をきっかけにどんどん変わっていったという。
「確かにビジネスとしては、人の集まる魅力的なところにホテルを建てるという考えはある。だが世界のどこの都市にも危ないエリアはある。大阪で新しく仕事をさせてもらうには、都市が抱えている課題の解決の一助になることが、とても大切だ」(星野氏)。
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