訪日外国人客の増加を追い風に、大都市でのホテル開発が加速している。ただ宿泊に特化した施設に偏っており、過剰供給の懸念も浮上する。
インバウンドで需要爆発の東京 空前のホテル開業狂騒曲
日本有数の商業集積地である東京・銀座周辺で、空前のホテル開業ラッシュが巻き起こっている。今年1月、一等地の並木通り沿いに、オリックスが誘致した米ハイアットホテルズ系列の「ハイアット セントリック 銀座 東京」が開業した。2月には大手旅行会社、エイチ・アイ・エスの「変なホテル東京 銀座」がオープン。年末には不動産大手のヒューリックが手掛ける「ザ・ゲートホテル東京」の開業が控えるほか、来年以降の計画も目白押しになっている。
開業ラッシュの背景にあるのは、訪日外国人客(インバウンド)の急増だ。2017年は2869万人と過去最多を更新。東京の外国人延べ宿泊者数は約1900万人泊と5年で2倍になり、ビジネスホテルやシティホテルの客室稼働率は80%超と高水準だ。
また東京都の調査によれば、東京に来た外国人観光客の約半数が銀座を訪れている。その宿泊需要を取り込もうと、多くの企業が雪崩を打って開業しているのだ。
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