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「数年前までは、求人サイトへの掲載費などで3万円程度のコストをかければ1人採れたが、今は10万円かけても採用できない。1つの現場に4~5社の広告媒体を使うこともあるが、ほとんど反応はない」
外資系ホテルや日系老舗ホテルなどを中心に、1万室超の客室清掃を受託するビルメンテナンス会社の幹部はそう嘆く。
ホテルの開発ラッシュに伴って、深刻になっているのが清掃員の人手不足だ。一部のホテルでは、チェックインが始まる15時までに清掃が終わらず、客の入室が遅れる事態が発生しているという。
清掃は手作業が多い
ホテルの清掃はベッドメーキングやトイレ掃除、浴室掃除など手作業が多い。施設内の清潔さはホテルの競争力を左右するだけに手を抜けない仕事だ。
アマン東京などの清掃を担う京葉エナジーの鈴木信悟・ビルメンテナンス事業部長は、「給与を上げることはもちろん、各種社会保険を完備し、休憩や休暇がしっかり取れるように管理している」と働きやすさを前面に打ち出し、何とか人を確保しているという。だが業界全体を見れば、体力勝負の割に時給の相場は1000~1200円とそれほど高くない。ほかの業種も人手不足で待遇が改善している中で、清掃員の仕事を選ぶ人は減っているのが現状だ。
求人サイトなどを運営するエン・ジャパンの菅原大史・シニアマネージャーは、「ビルメンテ会社から求人サイト内で検索結果の上位に表示してほしいという依頼や、長期間求人を掲載している案件が多くなっている」と言う。
「外国人がいなかったら確実に仕事は回っていない」
冒頭のビルメンテ会社幹部はそう言い切る。同社の東京拠点に所属する清掃員のうち、30%がネパール人やベトナム人などの外国人だ。京葉エナジーも外国人の採用を積極的に行っている。「外国人は横のつながりが強いので、知り合いを紹介してもらえるのが利点だ」(鈴木氏)。
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