『M&Aアドバイザー』を書いた山本貴之氏に聞く M&Aの交渉過程を追体験

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M&A(企業の合併・買収)交渉を追体験することで、成功に至るメカニズムを知る。

M&Aアドバイザー (エネルギーフォーラム新書)
M&Aアドバイザー (山本貴之 著/エネルギーフォーラム新書/900円+税/235ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──アジア企業の買収、事業承継、MBO(経営陣による買収)のケーススタディに絞っています。

三つの案件が同時に動いていく。冒頭に推理小説によくあるような、本書の登場人物と案件の概要をつけ、工夫したつもりだ。

一口にM&Aといっても千差万別。国内市場が縮小している中で、海外展開を積極的に考える企業。お年を召されて事業承継のため後継者を探す経営者。さらに業界や事業の再編、グループ内でも再編していく中で独立していく動き。これら三つの事例をそれぞれケーススタディに仕立ててある。

──守秘義務は絶対です。

顧客情報は断片的でも漏らしてはいけないが、かといって、創作と思われるものにもしたくない。できるかぎり事実に基づいた構成にしていこうと努めた。企業内の違う会社の小さなイベントを組み合わせ、一つのM&Aストーリーにしようと考えた。元はといえば、何十件の案件とそのパーツを組み合わせた。

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