ビットコインをはじめとする仮想通貨は、その価値を信用する人たちによって支えられている。日本円やドルなどの法定通貨と違い、国が価値を保証しているわけではない。五つのキーワード解説から仮想通貨の基礎を理解しておこう。
1. 資金決済法
仮想通貨交換業者を規制する法律。2017年4月に改正資金決済法が施行され、金融庁の登録を受けた業者だけが、取引所や販売所などの仮想通貨交換サービスを行えるようになった。今年1月17日時点で登録業者は16社。既存業者に加えて、新規参入組など登録審査中の会社が複数あり、登録社数はさらに増える見通し。
14年に世界最大のビットコイン取引所だったマウントゴックス(東京・渋谷)が倒産し、顧客から預かったビットコインをほぼ消失させるという事件が起きた。これを教訓に、新制度では顧客資産を分別管理することを業者に義務づけている。また、利用者財産の管理状況について、業者は年1回以上の外部監査を受けなければならない。マネーロンダリング対策の観点から、口座開設時などの本人確認も義務づけている。
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