資産価格の分析でノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授。価格が乱高下を繰り返す仮想通貨市場をどのように分析しているのか。
──ビットコイン価格の急上昇をどう見ていますか。
推測で価格が動くため、ビットコインの本源的価値を定義するのが非常に難しい。この1年の価格急騰で、一部の人を金持ちにしたという話に人々は熱狂している。「あぁ、自分も早く知っていれば」と、幸運をつかんだ人へのうらやましさもあるだろう。大半の投資家は注意深くビットコインの価値を計算してはいないし、正しい計算はできない。
──米CNBCのインタビューでは「ビットコインはバブルだ」と述べていました。
確かに言ったが、決定的にバブルがはじけるということを指摘したわけではない。ビットコインは指標となるファンダメンタルズがない。(価格乱高下は)例えるなら伝染病だ。インフルエンザのように広がり、自然と消える。
1929年に米国で起きた株価大暴落は、特に大きなニュースがその日(10月24日)にあったわけではない。暴騰や暴落のあったほかの主要なマーケットイベントも同様で、事後的な分析でもトリガーを突き止めるのは難しい。1600年代のオランダのチューリップバブルでさえ、チューリップにどれほどの価値があったのか、多額のおカネをつぎ込むのはばかげていたのかは意見が分かれる。
──若い世代が仮想通貨への関心を高めているようです。
今どきの若者は、コンピュータが急速に高性能化している中で、20、30、40年後に自分がどんな仕事をしているのかに懸念を抱いている。彼らはIT時代の一部でありたいのだ。
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