[INTERVIEW]ニューホライズンキャピタル会長兼社長 安東泰志
銀行と共通言語を持ちたい
銀行とファンドの世界は、アナログとデジタルぐらい違う。たとえば、エンタープライズバリュー(企業価値)という言葉が銀行にはまったく通じない。ファンドの仕事は、事業性をきちんと評価して、キャッシュフローなどから企業価値を測り、それに基づいて実際に出資して支援するかどうかを判断するものだ。一方、銀行は貸し出しの何割を担保でカバーできているかという考え方だから、企業価値という言葉が頭にない。実際、私も銀行員時代はそうだった。
投資案件はさらに増える
われわれはこれまで複数の地方銀行から出向を受け入れている。銀行員は当初、企業の目利きがまったくできないが、1年でさまざまなノウハウを身につけて独り立ちできるようになる。
ファンドの視点を持った銀行員が銀行の経営幹部になっていけば、共通言語も増えるので銀行とも連携がしやすい。「企業価値はこのくらいだから、うちが資本をいくら入れて、銀行は追加でこれだけ貸し出しをすれば再建できますね」といった具合になる。
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