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ユニクロ玉塚氏「更迭」柳井社長、孤独な復帰 有力後継者はどうして次々と去ってしまうのか

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「残された時間は少ない」と柳井氏(左)。隣は退任する玉塚氏(時事)

「本人がどうしても『外に出る』と。それもいいんじゃないかと思った」

7月14日の記者会見。カジュアル衣料品店「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼CEO(56)は、玉塚元一社長(43)の退任と自身の社長復帰について、極めてクールに言い放った。8月末で取締役も辞め、完全に社を去る玉塚氏は隣で無念さをにじませながらも、「柳井会長には感謝している」と、最後まで優等生を貫いた。

同社は11月1日に持ち株会社「FRホールディングス」を設立、新たに設ける子会社「ユニクロ」などの事業会社を傘下に置く。柳井氏は持ち株会社とユニクロの両方で会長兼社長を務める見通しだ。

電撃的なトップ交代の裏に何があったのか。玉塚氏は、下方修正に追い込まれた2005年8月期連結業績予想で、当初の目標としていた「売上高4000億円」未達の経営責任を負うという。

だが、玉塚氏は、むしろ健闘したといっていい。00~01年の爆発的なフリースブームで、01年8月期に過去最高の経常益を記録した同社は、その後の反動で業績が急降下。既存店売上高は最長22カ月連続で前年割れした。02年11月から登板し、1年目は減益を止められなかった玉塚氏だが、2年目の04年8月期は、カシミヤセーターのヒットで3期ぶりの増収増益を達成。04年9月には「世界品質宣言」と称して高付加価値商品の投入を始め、安さ一辺倒からの脱却も図るなど、次々と積極策を展開した。

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