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移民の社会的不満が政治テロの性格を帯びる ドイツの銃乱射事件の背後に何があるか

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7月26日、ミュンヘンでの銃乱射事件の犠牲となった家族を弔うトルコ系イスラム教徒。世代を重ね、移民の不満が高まっている(AA/時事通信フォト)

海外で活動する日本人ビジネスパーソンが巻き込まれかねない深刻なテロ事件が起きたので、今回はこの件について書きたい。なかなか、仕事の技法、出世の作法という本来のテーマに戻れず、申し訳なく思う。

しかし、海外でテロに巻き込まれ、命を失うようになってしまっては、仕事の技法とか出世の作法について考察すること自体、意味がなくなってしまう。

今回は、ドイツでイラン系ドイツ人のダビット・アリ・ソンボリー容疑者(18)が起こした銃乱射事件だ。7月22日夕、ドイツ南部、バイエルン州の州都ミュンヘンで若者8人を含む9人が死亡する銃乱射事件が起きた。ソンボリー容疑者は、事件現場で自殺した。事件が起きたときの様子について、少し長くなるが新聞記事を引用しておく。

〈22日、ミュンヘン市内最大規模の商業施設「オリンピア・ショッピングセンター」は金曜の夕方、買い物客でにぎわっていた。

黒い服の男は、オリンピアから道路を挟んで立つマクドナルドの前の路上に立つと、拳銃を突然乱射し始めた。買い物客らが逃げ惑う。男はその背中に銃弾をさらに浴びせた。現場に居合わせた人が撮影したとされる動画に、事件の生々しい状況が記録されていた。

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