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「起業で稼げ」大学発ベンチャー 1000億円予算の光と影

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ベンチャー企業数で国内トップの東京大学(撮影:今井康一)

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起業の種は大学にあり──。多くの研究成果を擁する大学こそ社会で通用するようなビジネスの宝庫だとして、産業界の関心が高まっている。

経済産業省の大学発ベンチャー調査(2015年度)によれば、東京大学を筆頭に大学から生まれたベンチャー企業の数は増え続けている。「どんな大学発ベンチャーがあるのか、金融機関などからの問い合わせも増えている」(同省大学連携推進室)。

大学発ベンチャーへの関心が高まったのは、04年の国立大学法人化がきっかけだ。大学に対する国の運営費交付金が減額される代わりに、大学が保有する特許や発明を生かしてビジネス収入を獲得できるようになった。

学生側の起業意欲を刺激するプログラム

東大は04年、法人化と同時に産学連携本部(現・産学協創推進本部)を設置。さらにベンチャーキャピタル(VC)の東京大学エッジキャピタルを設立するなど、いち早く起業関連の事業に取り組んできた。ミドリムシの青汁やバイオ燃料の「ユーグレナ」、創薬の「ペプチドリーム」は株式上場を達成。グーグルに買収されたロボットベンチャー「SCHAFT」(シャフト)も東大発ベンチャーの一つで実績を残している。

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