編集者、写真家 都築響一氏に聞く 『圏外編集者』を語り下ろした

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若者たちの都会暮らしのワンルームや国内外の珍名所を撮り歩き、身の回りの文言に現代詩としての価値を見い出し、異能の老人たちに光を当て……。Webに場を移し5年目に入った名物編集者は、独自の嗅覚で発掘・発信し続けている。

圏外編集者
圏外編集者(朝日出版社/256ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──タイトルの「圏外」とは何を意味してるのですか? 

携帯電話の電波の棒が立ってない状態です。僕としては、これまでずっと外側やすき間狙いでリポートしてきたわけじゃない。若者のワンルームにしても、単に雑誌に載るおしゃれな部屋より多数派はこっちだというのを、誰も報じないから僕がやっただけ。自分が率直に面白いと思うことを取り上げるんだけれども、それがなぜか他メディアの人たちは取材しないエリアであることが多かった。張り紙や展覧会のチラシを見て面白そうだから行ってみて、その場でアポ取って会いに行くように、普通の人たちを普通に取材しているだけなんだけど、日本の既成メディアにとって僕は圏外みたいです。

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