新年早々、国際情勢の枠組みを変化させかねない大事件が起きた。サウジアラビアによるイランとの国交断絶だ。1月3日(日本時間4日)、サウジアラビアの首都リヤドで同国のジュベイル外相が記者会見で「イランとの外交関係を断絶する」と発表した。外交関係断絶の直接の理由は、3日、イランの首都テヘランでデモ隊がサウジアラビア大使館を襲撃し、放火したことだ。
このデモが起きた原因は、2日にサウジアラビアが、政府への抗議デモを主導したなどとして、シーア派の指導者のニムル(ナムル)師の死刑を執行したことだ。イランはこの処刑に激しく反発している。3日、イラン国営「イランラジオ」は、イランの最高指導者ハメネイ(ハーメネイー)師が、サウジアラビアを激しく非難したと報じた。
〈イランイスラム革命最高指導者が、信仰心ある、抑圧された有力なシーア派指導者ナムル師を処刑し、殉教に追い込んだ、サウジアラビアの大きな犯罪を強く非難しました。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら