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外務省の稚拙さが失点をさらに増やす 職場で実践できる「中期分析」の方法(4)

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今年8月に北方領土を訪問したロシアのメドベージェフ首相(手前)。日本外務省の対応は外交力の無力さを可視化することになった。(時事)

第3のタイプの、やってはいけないことをやってしまう上司というのも意外とたくさんいる。こういう人の尻ぬぐいをするのは、部下として耐えがたい。ただし、最近の外務省を見ていると、やってはいけないことを平気でやるような幹部がいるようだ。

8月22日、ロシアのドミトリー・メドベージェフ首相が北方領土の択捉島を訪問し、日本に対する挑発的な発言を行った。

〈ノーボスチ通信によると、地域への外国投資の誘致に関し、中国と韓国を「友人」と呼び、北方領土の返還を求める日本を牽制。北方領土を「先行発展地域」に指定し、独自に開発を急ぐ考えを強調した。/メドベージェフ氏は到着後、空港や港湾、水産加工工場などを視察。外国投資に関連し、「島に最初に来る国が優先される。隣人の日本でも悪くないし、友人の中国や韓国でも悪くない」と述べ、日本が北方領土の帰属問題を理由に投資しなければ、中国や韓国と交渉する可能性を示した。/メドベージェフ氏はまた、24日まで開かれている全ロシア青年教育フォーラムに出席し、「極東には大きな潜在力がある」と述べた。ウクライナ危機や原油安の影響で経済が低迷する中、積極的に経済発展に取り組む姿勢を国内向けにアピールした。〉(8月22日「朝日新聞デジタル」) 

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