「株式投資がうまくなるには、どうしたらいいのか」──。銘柄の選び方や売買タイミングの判断など、実際に投資を始めてみると、戸惑ったり不安を覚えたりすることが少なくないはずだ。投資のコツは実践を通じて覚えることが早道とはいえ、ただやみくもに売買していては大きな痛手を被りかねない。
『インベスターZ』は初心者にも、ある程度の経験がある投資家にも「気づき」が得られる、投資をテーマにした漫画だ。作者の三田紀房氏は証券関係者や投資のプロへ取材を重ね、実践に役立つエピソードや教訓を盛り込んでいる。
損切りができれば塩漬け株にはならない
ストーリーは、中学校に入学したばかりの財前孝史が投資部に入部し、何もわからないまま学校の運営資金の運用を任されるところから始まる。投資部の運用資金は3000億円、財前はいきなり100億円運用しろと命じられる。
何に投資するか悩んだ末、自分が好きなゲーム会社・ゲーキチ株を選ぶのだが、この株の売買で財前は株式投資の基本を学ぶことになる。
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