Q1 WTI、北海ブレントとは何のこと?
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は米国テキサス州西部とニューメキシコ州南東部で、北海ブレントは英国領北海油田で生産される原油のこと。原油取引は消費地ごとに北米、欧州、アジアの3つの市場が形成され、北米はニューヨーク・マーカンタイル取引所で取引されるWTI原油先物、欧州はロンドン国際石油取引所の北海ブレント原油先物、アジアは中東産ドバイ原油のスポット価格が、代表的な指標だ。
価格の決定権は1960年代まで米エクソンモービルなど欧米の「石油メジャー」が牛耳っていた。が、73年の第4次中東戦争を契機に、産油国で構成されるOPEC(石油輸出国機構)が力を強め、石油利権の国有化の動きも加速。メジャーから決定権を奪った。ただその後のオイルショックで、先進国は代替エネルギーの開発や省エネルギー化を推進。非OPEC諸国の増産も進み、80年代後半には需給が緩和。OPECの影響力は相対的に低下した。現在は市場で価格が決まっている。
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