ポジティブサイコロジースクール代表 久世浩司氏に聞く 『なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか?』を書いた

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逆境や困難、強いストレスに直面したとき、竹のようにしなる弾力性、適応力、そしてネガティブ感情を断ち切って次に向かう回復力──。そんな心の筋力「レジリエンス」強化の実践本が人気を得ている。

手ごわい粘着性を持つネガティブ連鎖を断つ

なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか? 実践版「レジリエンス・トレーニング」
なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか? 実践版「レジリエンス・トレーニング」(SBクリエイティブ/233ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──欧米では30年以上前から研究されているそうですが、日本で認知が進んだのは最近のことです。

忍耐や我慢強さを美徳とする日本人の武士道精神で間に合っていたからでしょうね。逆境や困難を乗り越える力を、日本では精神論や根性論で片付けてしまって、心理学という科学には昇華させてこなかった。

この本はまじめな頑張り屋に読んでほしいと思って書きました。実際ビジネスパーソン以外でも、介護士や教師、接客業などストレスの多い職業の方が読んでくれています。

実は最近の日本の、ハードに働くことを時代遅れとする風潮に違和感を感じていました。海外から眺めていると、どこの国でも成功している人や企業にはやっぱりハードワーカーが多い。だらだら長時間働くだけのロングワーカーじゃなく、働くことと生活を楽しむことのメリハリのあるハードワーカーです。懸命に働くハードワーカーがリスペクトされにくくなってる日本を見ていて、このままでは人も企業も国も弱ってしまうぞと危惧していました。

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